2. メンバーズの概要

メンバーズは、クラスメソッド株式会社(以下、当社)が提供するAWSクラウド環境に対する総合支援サービスです。 メンバーズのご利用開始に際しましては、本書と併せて クラスメソッドメンバーズ利用規約 もご確認下さい。

本サービスでは、お客様に対してAWS利用費の割り引きやセキュリティチェック、技術サポートなどを提供しています。プレミアムサービスに加入した場合、AWSに関する技術コンサルティングや構築支援、24/365での運用監視サービスなどもご利用いただけます。

また、上記のほかに当社が提供するAWSに関連した各種サービスをご利用いただけます。


2.1. 構成

ここでは、メンバーズを構成する各要素について説明します。

2.1.1. システム構成

メンバーズサービスは主に次の三種類のシステムで構成されています。

  • メンバーズポータル

  • 請求システム

  • アカウントメンテナンスシステム

それぞれのシステムと提供されるサービスの構成は以下となります。

サービスの構成

サービスの構成

ここからは、各サービスの主な役割について説明します。

2.1.1.1. メンバーズポータル

お客様の管理するAWSアカウントの一覧や利用状況、RIの期限切れチェックなどの情報を提供します。また、メンバーズに関するお知らせや、技術的な問い合わせ・申請依頼を行うための問い合わせフォームなども提供しています。

メンバーズポータルへのアクセスは次のURLから行えます(アクセスには専用のID/パスワードが必要です)。

2.1.1.2. 請求システム

AWS利用費や割り引き額、各種オプション利用料の集計を行い、その結果をもとにお客様へ請求書発行を行います。

2.1.1.3. アカウントメンテナンスシステム

AWSアカウントに対して、メンバーズをご利用いただくためのメンテナンスを行います。メンバーズ加入時に行われる初回メンテナンス(初期設定)と、週末に行われる定期メンテナンスの二種類があります。

メンテナンスにより、お客様のAWSアカウントには各種サービスを利用するためのAWSリソースが作成されます。利用可能なサービス、およびAWSリソースの詳細については、以下をご確認ください。


2.1.2. AWSアカウントと「組織」について

ご契約いただくプランによってAWS Organizationsの利用可否を選択いただけます。

主に「一律割引プランv2(7%)、クレジットカードプランv2(4%)、バウチャープランv2(7%)、 EC2・CDN割引プラン」(以下、まとめて「標準プラン」と呼称)か、「組織管理プランv2(4%)」かによって分かれます。

※メンバーズのプランについては 参考資料 または AWS総合支援サービス「クラスメソッドメンバーズ」 を参照してください。

プランの総称

標準プラン

組織管理プラン

含まれるプラン

・一律割引プランv2(7%)

・クレジットカードプランv2(4%)

・バウチャープランv2(7%)

・EC2・CDN割引プラン

・組織管理プランv2(4%)

AWS Organizationsの利用

不可

可能

構成図

構成図

2.1.2.1. 標準プランの場合

標準プランでは、お客様のAWSアカウントは、当社が管理する AWS Organizations上の「組織」に所属するメンバーアカウントとなります。これらAWSアカウントは、クロスアカウント機能によって、複数のAWSアカウントを連携させることが可能です。また、プランはAWSアカウント単位で選ぶことができます。

管理アカウントは当社が管理するため、「組織」や管理アカウントを意識することなく、AWSクラウド環境をご利用いただくことが可能です。

その他、作成されるAWSリソースや制限事項の詳細は以下をご確認ください。

2.1.2.2. 組織管理プランの場合

組織管理プランでは、お客様はメンバーアカウントとあわせて管理アカウントも使用できます。そのため、AWS Organizationsを前提としたマルチアカウント管理・機能をご利用いただけます。なお、組織管理プランの場合、同じ「組織」内のメンバーアカウントは、全て同じプランしか選ぶことができません。

その他、作成されるAWSリソースや制限事項の詳細は以下をご確認ください。

2.2. 料金

ここでは、メンバーズに所属するAWSアカウントの料金および請求について説明します。

2.2.1. 料金および請求書発行

月毎のAWS利用費が確定した場合、AWSから各アカウントへの請求処理は当社が一括して代行します。

当社からは、各アカウントの利用費に対し割り引きを適用した後、プレミアムサービスの手数料やその他サービス利用費などをまとめた請求書をプロジェクト単位で発行します。

割り引きの適用は、料金確定後の請求の際に行われます。割り引き額の詳細については次のリンクよりご確認ください。

現在実施中のキャンペーンにつきましては次のリンクよりご確認ください。

メンバーズにおける料金請求の流れは次のとおりです。

料金請求の流れ

料金請求の流れ

2.2.2. 料金の確認方法

AWSアカウントの利用費については、 メンバーズポータル よりご確認いただけます。

メンバーズに加入した場合、AWSアカウントが AWS Organizations上の組織の所属となる関係から、AWS上の利用額(マネジメントコンソール、Cost Explorer等およびそれらに関するAPI)と実際の利用額が異なります。また不定期にAWSアカウントの組織を変更することがございます。その場合AWS上の過去の料金情報にアクセスできなくなります。そのため、実際の利用額についてはメンバーズポータルよりご確認ください。なおメンバーズポータルへの料金反映はマネジメントコンソール等より遅れることがあります。

2.2.3. AWSとメンバーズポータルとの料金の差異について

AWSの利用料金についてはAWSマネジメントコンソール等でもご確認いただけますが、メンバーズポータル上の金額と異なる場合があります。この金額差は、主にAWS Organizationsの一機能である「組織の一括請求」の影響により発生します。

「組織の一括請求」の下ではリザーブドインスタンス(RI)およびSavings Plans(SP)はアカウント間で共有されます。その際、余剰となったRI・SPは購入者以外のアカウントに対してランダムに適用されます。また、ボリュームディスカウントについても同様に全体の利用量に応じて変化するため、個別アカウントで規定量に満たない場合でも割り引きを受ける場合があります。

メンバーズポータルではこれらの割り引きを通常価格に戻したうえで、当社規定の割り引きプランを適用しています。結果としてAWSマネジメントコンソール等よりも高い金額が表示されますが、お客様のメンバーズポータルでの利用料金は通常のAWSの利用料金をベースとしたものであることをご了承ください。

「組織の一括請求」についての詳細は、以下をご確認ください。

2.2.4. AWS利用費の換算レートと支払い

AWS利用費の日本円での請求費用の算出方法は次のとおりとなります。

2.2.5. AWS Marketplaceでのサードパーティーコンテンツの購入について

お客様は、メンバーズに所属するAWSアカウントを介して、サードパーティーがAWS Marketplaceに出品するソフトウェア、サービス等(以下、サードパーティーコンテンツ)を購入することができ、この場合、AWS Marketplaceの利用についてはAWSが定めるAWS Customer Agreement、AWS Service Terms、及びPrivacy Noticeが適用されます。

サードパーティーコンテンツは、サードパーティーが定めるEULA、その他の利用規約等に基づきお客様へ直接利用許諾されます。AWS Marketplaceの購入手順に従い、サードパーティーが定める利用規約等にお客様が同意することが、ご購入の条件となります。

メンバーズに所属するAWSアカウントを介して、お客様がAWS Marketplaceでサードパーティーコンテンツを購入された場合、クラスメソッドは、その購入金額に課税される税金を加算してお客様に請求します。

2.3. 利用しているAIサービス

ここではメンバーズサービスのサポート窓口運用のために利用しているAIサービスを説明します。

  • Amazon Bedrock

    • お客様よりいただいたご質問への回答、および回答内容の改善のために利用します

    • AWSの利用規約

  • Azure OpenAI Service

2.4. 利用している外部サービス

ここではメンバーズサービス運用のために利用している外部サービスを説明します。